神通川流域
富山県の中央を貫流している神通川。
その支流 高原川、宮川の流域には、越中東街道・西街道と呼ばれる街道が 古くから通じ、街道に沿って生活を営む、富山県大沢野町下タ地区、細入村 と岐阜県神岡町、宮川村の集落が存在している。
物資の往来とともに文化の交流による色々な民俗文化財が遺存している。
越中東街道
神通川の東側いわゆる右岸である。
またここは加賀藩領でもある。ここには浄土宗や真言宗寺院があり、 民間信仰が根強く残っており珍しい石仏も見ることができる。




越中西街道
神通川左岸の越中東街道は加賀藩の百万石街道で、西街道は富山藩の十万石街道である。
現在は国道41号線が走り、この方が交通の便がよい。
楡原には法華宗上行寺があり、集落全戸が法華宗である。 また蟹寺には曹洞宗慈眼寺などがあり、東街道と同じく民間信仰が強く見受けられる。
塞の神(道祖神)
飛騨街道東道では、大沢野町今生津の大正四年銘の双体像が最北端で、南隣の布尻集落には四体の双体像がある。飛騨との国境に近い舟渡(ふなと)には一体、東猪谷には八体の双体像がある。大沢野町布尻の双体像1体盗難に遭ってから20年後に帰還されました。いずれも村境にあり、塞の神の役割を 担うとともに布尻では子供達のはきものがそなえてあり、腰から下の病気の快癒を願う村人の信仰がいきづいています。
ちなみに西街道には富山県細入村猪谷に祝言像型双体道祖神が一体あります。明治三十五年(一九○三)に親が若夫婦の子宝誕生を祈って奉納したものである。さいの神にはあわれな兄妹の物語が伝承されている。
「あるところに美しい兄妹がいました。年頃になって、お互いに理想の相手を求めて旅に出ました。数年後のある日、ある場所で理想の人に出会い夫婦の契りを結んだが、喜びもつかの間、二人は兄妹であることがわかり、 天の神様の罰を受け腰から下が腐って死ぬことになってしまった。しかし自分達を祈って祀れば腰から下のどんな病も直してやろうといって塞の神様になられた。」
こんな物語が飛騨街道の道祖神にのこされている。


大日如来
大日如来は真言宗の寺院の本尊で、 智拳印を結ぶ大日如来を金剛界大日といい、 法界定印を結ぶ大日如来を胎蔵界大日如来という。
ところが飛騨街道の道筋にはこの金剛界大日如来石仏を数多く見ることができる。 特に東道に多く、大日如来は牛の守護神だといわれている。大日如来の呪文を唱えると病気がなおり、また安産できると信じられていた。この地方に多かった牛追稼業(牛方どしまともいう)の人達が牛の病気や事故のないよう、 また安産を願って街道の難所に祀ったものといわれています。

弁財天・水天・蚕神

この地方には飛騨からの文化に移入があり多様な民間信仰の神仏が野にある。
(詳しくは平井一雄氏の「インタネット市民塾」フリーコンテンツ 「越中~飛騨 街道の文化とふるさと発見」を参考にしていただければ幸いである。)