
砺波市中野 川除地蔵(阿弥陀如来)
所在地 砺波市上中野
法量 高さ92㎝ 幅45cm 厚さ35cm
像高36cm 幅30㎝
銘文 台座に雄渾な薬研彫りで「御川除」とある
石材 自然石
グリーンタフ・緑色凝灰岩(砺波地方では俗に金屋石といわれる)
造像年 おおよそ江戸時代中期ごろに作成されたと思われる
作者 その作風や彫法から、一生の間一千体を彫ったとされる森川栄次郎作とは明らかに違う。庄川町金屋に住した石工の作ではなく、井波石工の手にかかるものかもしれない。
管理者 昭和五十八年頃に中野地区の婦人ボランティアによる石仏調査によると、その時点では不明とされている。集落の管理下にあるものと思われる。
所見
良質の緑色凝灰岩(金屋石)の自然石を使用し、中を約14cm深く皿上にくぼめた状態にしている。尊像を浮彫りにするこの地方特有の様式であり、外側がお堂のような役割を感じさせる。
如来の特徴である肉髻は確かにあり、螺髪は風化で薄れてはいるが認められる。お顔は丸みがあり上品で耳は大きい、目は半眼で、鼻は長い年月のためかやや削れた感じを受ける。口元はやや笑みをたくわえ、衣文はさらりとし三道も見受けられ、全体から受ける雰囲気は小さい石仏であるが大きく見える。台座の蓮弁はシンプルで、そこに坐す像は風格のある姿である。結跏趺坐し、両手を上向けにしてそれぞれの親指と、人さし指を捻じて臍下で組み合わせる弥陀定印のスタイルである。像容からでは明らかに阿弥陀如来像である。しかし地元では川除地蔵を呼ばれ信仰されている。地元にとっては崇敬する石仏であるので、地元で伝えられる呼称を尊重すべきであろう。