飛騨街道の石仏(2)

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道祖神

道祖神は「道すじの神やほとけ」の代名詞といってもよい石神です。

塞の神(道祖神)

飛騨街道東道では、大沢野町今生津の大正四年銘の双体像が最北端です。
南隣の布尻集落には四体の双体像があります。

飛騨との国境に近い舟渡(ふなと)には一体、東猪谷には八体の双体像があります。東猪谷の南端の双体像1体が盗難に遭い帰還が待たれています。大沢野町布尻の双体像1体盗難に遭ってから20年後に帰還されました。いずれも村境にあり、塞の神の役割を担うとともに布尻では子供達のはきものがそなえてあり、腰から下の病気の快癒を願う村人の信仰がいきづいています。

西街道には富山県細入村猪谷に祝言像型双体道祖神が一体あります。明治三十五年(一九○三)に親が若夫婦の子宝誕生を祈って奉納したものです。

さいの神にはあわれな兄妹の物語が伝承されています。

あるところに美しい兄妹がいました。
年頃になって、お互いに理想の相手を求めて旅に出ました。
数年後のある日、ある場所で理想の人に出会い夫婦の契りを結んだのです。
ところが喜びもつかの間、二人は兄妹であることがわかり、天の神様の罰を受け腰から下が腐って死ぬことになってしまったのです。
しかし自分達を祈って祀れば腰から下のどんな病も直してやろうといって塞の神様になられたのです。

こんな物語が飛騨街道の道祖神にのこされているのです。

双体道祖神 大沢野町猪谷
双体道祖神 大沢野町舟渡
左橋の道祖神には’男女宮’と書かれている
左の2体と加えて5体の道祖神が祠堂に祠られている。かっては別々に道端に祠られていたが道路整備でいっしょに祠られる事になった。
右端の道祖神。帳面を持った女神。蚕のあがり(利益)の帳面か男神の浮気の記録か
左端の双体道祖神が盗難にあったが20年後無事帰還された。大沢野町布尻
昭和47年頃の写真。道祖神は3体あったが左端の道祖神が盗難にあった。大沢野町猪谷南端の石仏群
左:盗難にあって今も行方不明道祖神
右:大日如来
岐阜県神岡町伊西
道祖神
岐阜県神岡町中山
左 馬頭観音
右 道祖神
岐阜県神岡町森茂
道祖神