富山市石工桑原亀太郎 石造物調査報告書   古川知明

調査の概要 近世石工の調査・研究は、本研究所においてこれまで主体的に進めてきた。特に富山城下町に在 住した富山町石工は、近世後期に宝篋印塔製作において力量を発揮した。1773年(安永2)から95 年間に15人の石工名を確認している(1)これらのうち2人は明治以降も引続き製作を継続した。 一方、明治初期以降に製作を開始した石工は、昭和前期までに113人がいる(2)。 本稿では、明治前期から昭和前期に石造物製作を行った富山町石工桑原亀太郎について、石造物 製作の実態を明らかにすることを目的とする

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